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対話と連帯

(世界平和超宗教超国家連合創設者メッセージ)


 私が知る限りにおいて、神は宗教心をもったお方ではありません。神は教義の細部にこだわっておられません。私たちは、教義や儀式に盲目的に固執することによって生じる神学的論争から、自分自身を即座に解放すべきです。そしてその代わりに、神との生きた交わりに焦点を当てるべきです。私は、信仰者が生きた信仰を持ち、一人ひとりが神と交わることができるように宗教の雰囲気を早急に一新する必要があると思います。
 神の親なる心情と偉大な愛の中では、皮膚の色や国籍の相違による差別などは考えられないことです。国家や文化的伝統においても、洋の東西、南北においても、障壁はありえないのです。今日、神は全人類を神の子女として抱き抱えようとされています。宗教間の対話と調和によって、私たちは神の創造目的であり、かつ人類の共通の理想である平和な一つの理想世界を実現しなければなりません。
 尊敬すべき世界宗教の代表者の皆様。私たちが今日の現実を正直に見てみますと、今や信じるだけではなく、行動する時代であるということが分かるようになります。価値体系の混乱、道徳的腐敗、麻薬の常用、テロリズム、人種差別、大量殺戮、戦争、富の不公平分配、人権無視、そして全体主義的共産主義などを含む深刻な問題が、なぜ私たちの社会に満ちているのでしょうか。
 これらの悪は、快楽主義、無神論的唯物主義、そして神との関係を否定する世俗的ヒューマニズムから生じた当然の結果です。これらは、すべて現代の衰微する信仰と霊的枯渇の結果です。
 今日、神は私たちを召命しておられます。深い自己反省の内的基盤に立って、すべての宗教者は、あらゆる悪の横行に対して挑戦し、神のみ旨が地上に実現されるように創造的に働かなくてはなりません。生ける神は、単に経典や儀式においてのみ私たちと関係を持つことを願われているのではなく、神のみ旨を心に抱き、毎日の生活においてそれを実践している人々の心の中に住みたいと希望しておられます。


世界平和超宗教超国家連合創設者 文鮮明総裁 1985年11月16日

世界平和超宗教超国家連合

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